11月13日、IDC経営許可証所持の光環新網がアマゾンの運営するクラウドサービス関連特定経営資産を20億元近くで購入することを同意したと公表した。アマゾンは後方に下がり、技術面のサポートに専念する。今回アマゾンが中国地域におけるクラウドコンピューティング資産を売却するにはコンプライアンス問題の解決が目的とされている。
光環新網は中国のインターネット通信サービス業者であり、国内では第三者中立データセンターの最大手である。時価総額は200億元近くである。主な業務内容はブロードバンドアクセスの提供や、IDC及びその増値サービス、及び他のインターネットサービスである。
2013年にアマゾンAWSが中国進出した時から、光環新網との提携関係を維持してきた。昨年、アマゾンが光環新網に対して中国国内においてのAWS技術に基づくクラウドサービスの提供及び独立運営の権利を授与する“運営協議”を両者の間で結んでいるため、2016年8月1日より、AWSの中国(北京)区域のクラウドサービスが光環新網により運営・提供され、AWSは引き続き技術サポートおよび専門指導を行うことになっている。
こうしてアマゾンがクラウドサービスにおいて光環新網に提携を求めてきた理由は、後者にIDC経営許可証を所持しているからである。報道によると、光環新網はサーバールームのみを提供しており、実際の運営には参加していなかった。クラウドサービス利用者の利用料のうち、90%がアマゾンに支払われ、10%がサーバーレンタル費用として光環新網に支払われてきた。クラウドサービス内のデータは外資系企業であるアマゾンが全て管理していることが、中国が提唱する国家データセキュリティー制御の方針と相違するリスクが存在していた。
こうしたコンプライアンス問題の解決が、今回アマゾンがAWS中国地域業務を光環新網に売却する理由となった。業界内人物の話によると、今回の売買はAWSが中国におけるコンプライアンス問題の合理化を果たした。光環新網が前方に位置する運営サービスを購買し、アマゾンがより底面の技術サポートを提供するために後方に下がる、と界面新聞が報道した。
原文:http://www.williamlong.info/archives/5156.html
作者:月光博客