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中国のO2O大手Meituan美団がアパホテルを削除!検索不可に。その原因とは?

今年初に日本アパホテルが“南京事件“を否定する記載のある著書をホテル客室に設置していることに対し、日本アパホテル社長が”数か月経てばみんな忘れる”と話していた。近日、”去哪儿网(Qunar)“や”美団“のホテル予約サイトにおいてアパホテルが検索可能になったことをネットユーザーに指摘され、両サイトともに”既に緊急削除した“とコメントした。

今年一月、アパホテル系列が中日韓三国において只ならぬ世論の波を起こしていた。ホテル側が客室に、“南京事件”や“慰安婦問題”を否定する著書を設置していることがネット上でホテル利用者に晒され、問題が発覚した。著書にはさらに“いわゆる日本が起こした罪というのは、アメリカが日本に原子爆弾を落とした行為を正当化させるために作られた嘘である”と書かれており、中韓側は批判する声が上がっていた。

当時、当ホテル社長がこのように話していた:“あと数か月経てば、みんなは何が起きていたかを忘れてしまい、ホテルの名前だけが記憶に残る。我々はこれを利用して黒字転換する。“

事件から十ヵ月経った今、中国国内のホテル予約サイトがアパホテルの予約サービスをこっそり開始していることを利用者たちが指摘している。

実際には事件直後、中国国家旅游局報道官が1月24日にこのように話している:“日本アパホテル側が過ちを認めないことから、中国国家旅游局が全ての海外旅行社および旅行サイト運営会社に対してアパホテルとの提携を中止し、ツアー用ホテルの使用や宣伝広告を一切停止することを命令した。”

今回のアパホテル掲載について、美団はブログで以下のコメントを出した:

“アパホテルが客室に右翼書籍を設置している行為は中国旅行者の感情を極めて傷付け、旅行業界のモラルに反している。このような行為に対して美団は断じて反対している。

一月に事件の発覚直後に美団ではすぐアパホテルを本サイトより除外し、アパホテル関連情報を検索できないように規制した。しかしその後個別の旅行業者が再び本サイト上にアパホテル商品を掲載しており、中には規制システムにより識別出来ない物も存在した。

新たに掲載してしまった部分に関しては、見つかり次第削除している。またこのようなミスを起こしてしまったことに厳粛な謝罪の意を表したい。我々は以下のことを約束する:日本アパホテル及び関連ホテルを永久に除外し、提携を断る。規制システムを技術面から改善する。利用者様の監視の目に感謝する。歴史は永遠に忘れられない、忘れられるべきでない。