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蘭州銀行、ATMに微信(ウィーチャット)、支付宝(アリペイ)で QRコードを利用した現金引き出しシステムを導入

ATMでQRコードを活用

蘭州銀行が微信公式アカウントで、「今日から蘭州銀行はQRコードでATMから出金できる機能を導入しました。ユーザーはキャッシュカード要らず、微信や支付宝でATM画面にQRコードを撮影し、微信や支付宝の中の残金をキャッシュアウトすることができる」と発表しました。今現在、すべての蘭州銀行のATMがQRコードでの出金を対応しています。

情報により、微信や支付宝でATMからQRコードでの出金の手数料は0.3%であり、そして「マイウォレット(銭包)」の残高とデビットカードだけに対応し、資産管理用の「余額宝」や「理財通」またクレジットカードには対応していないと分かりました。ATMからQRコードで一回あたりの引き出し限度額は5000元で、同日内で20,00元までの引き出しが可能です。

操作方法

操作も簡単で
1.任意の蘭州銀行のATMで、画面に「QRコード」ボタンをクリックします。
2.引き出し金額を入力します。
3.微信で QRコードを読み取り、支払いを完成します。
4.ATMからお金が出てきます。
従来のやり方としては、微信や支付宝での残金の引き出しは、まず残金を紐づけられたデビットカードに送金してから、ATMで現金を引き出せます。今回蘭州銀行のQRコード現金引き出しはそのステップを省略しました。

近年、「余額宝」や「理財通」などの資産管理商品が急激に発展して、銀行の貯蓄預金サービスに対して大きな影響を与え、預金の移しは避けられません。また、今の人々がすでに微信や支付宝での振替に慣れており、多くの人は微信や支付宝で一定の残金や資産管理商品を持っています。そのため、ATMでサードパーティーにより直接現金を引き出すことは、まだまだ伸びる市場と言えます。

しかし手数料がほかの方法より高い

ただこのサービスを導入した銀行が以下の問題が考えられます。支付宝の残金をカードに送金することはたった2分で完成できます。微信の「零銭(プールしているお金)」もオフィシャルの24時間に対して、大体2時間ぐらいで入金済となります。引き出し限度額に超えても手数料はたった0.1%だけです。QRコードでの出金にかかる0.3%の手数料に比べ、多くのユーザーはカードに送金してから引き出すほうを選ぶようです。

 

原文:http://www.williamlong.info/archives/5085.html

作者:月光