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中国アップルストアでスカイプ提供中止へ!

ロイター通信の11月22日の報道によりますとアップル社は中国エリアで数個のアプリを中止したことを表明しました。

その中でマイクロソフト社のネット電話及びメッセージサービスのSkypeが含まれています。

前に中国政府はこのようなアプリは現地の法律に違反していると指しました。アップル社の広報は「既に中国公安部から通知を受け、一部の音声ネットプロトコルアプリは現地の法律に違反している、その為一部のアプリを中国エリアで中止しました」と表明しました。

アメリカテクノロジーニュースサイトのEngagedの報道では、現在ユーザーの端末にSkypeが既にインストールされていた場合での使用に影響がありませんがインストールまだしていないユーザーのSkype の検索やダウロードが難しくなります。

ただし、Skype の中国語サイトへの直接アクセスで今のところダウンロード可能です。

また、ニューヨークタイムズ中国語版の報道によりますと、マイクロソフトの広報は「Skype が既にアップルストアから一時的に削除、会社側がそれを速く復帰させる努力をしています」と表明しました。

しかし、この広報はアップルストア以外の第三者アンドロイドストアにもSkype を降ろした原因を言及しませんでした。

中国の第三者アンドロイドストアは小米(Xiaomi、シャオミ)と華為(Huawei、ファーウェイ)が主流になっていますがSkype がこれらのストアから消えました。

Skype が2003年に設立されて、本部はルクセンブルクにあり、マイクロソフト社の子会社であります。

その主な機能はリアルタイムでのメッセージ、音声、ビデオチャットの通信であり、大部分の機能は無料ですがSkype から固定電話や携帯電話への通話は有料となります。

Skype が中国で最初にSkype 社とTOMオンライン社の合資会社で運営していたがマイクロソフト社に買収された後に協力対象を変更しました。

Skype 中国公式サイトの情報では、現在、Skypeの運営主体は“时光谱信息技术(上海)有限公司”となっています,

この会社は2014年4月に設立され、“光明网传媒有限公司”がその株式の60.01%を所有しもう一社の“博知传智信息技术(北京)有限公司”がその株式の39.99%を所有しています。“博知传智信息技术(北京)有限公司”の株主は個人の“冯珏”氏となります。

“方正移动传媒技术(北京)有限公司”も元々“时光谱信息技术(上海)有限公司”の株主でありますが2014年12月31日から株主リストから撤退しました。

Skype 中国語公式サイトでは、「我々は“光明网”と“光明日报社”のメディア分野で資源の優勢とネット会社の製品の技術分野で創造力の優勢を頼りにしています・・・・・・中略、“上海时光谱”が Skype の中国エリアでの単独協力パートナーとして中国大陸地域の運営に責任があります。Skype とともに中国市場を開拓し、中国ユーザーにサービスを提供しています。」と示しました。

音声ネットプロトコルアプリは中国のどの法律に違反しているのか ?私は通話内容への監視と濾過が出来ないこと、また、だれとでも繋がれるサービスですが、今のところSkypeは中国ではSNSで必須の実名認証が取り入れられていないことが主な原因だと思います。

原文:http://www.williamlong.info/archives/5166.html

作者:月光博客