沖縄文化

沖縄の長寿のお祝い“カジマヤー”とは??

長寿の県沖縄には昔から長寿を祝うお祝いがあります。生まれ年の「トゥシビースージ」や88歳の米寿祝いは「トーカチ」、そして97歳の「カジマヤー」があります。お祝いと言っても、親戚からご近所さん、大きくなれば地域でお祝いする所もあります。今回はそんな「カジマヤー」について紹介したいと思います。

 

「カジマヤー」とは??

数え年で97歳を迎えたお年寄りの長寿を祝う伝統行事の事です。

97歳「カジマヤー」を迎えると、人は再生して子供の時に戻るという言い伝えから風車(カザグルマ=カジマヤー)を持たせたり、参加者みんなで持って歩く事に繋がったと言われています。

お祝いの主人公のおじー、おばーは真っ赤で派手なちゃんちゃんこを身にまといます。そしてカラフルな風車を沢山飾ったオープンカーに乗り、親戚からご近所の人や地域の人などみんなでゆっくりゆっくり行進して、その地域の拝所(お祈りする所)などを巡ります。

 

「カジマヤー」には2つの意味がある!?

同じ沖縄でも冠婚葬祭など地域によって全然風習が違うのが沖縄の良い所でもあり、少し注意しないといけない所でもありますね。「カジマヤー」には長寿をみんなで祝う事で人として再生し子供に戻る。と、もうひとつに「模擬葬式の儀式」という意味があるそうです。

最初、え??っと思った方もいると思います。私も最初驚きました。「カジマヤー」を迎えた人を死に装束で車に乗せて、その地域の7カ所の橋や十字路を通ってお墓まで行き、自宅に戻るというもうひとつの「カジマヤー」があるのです。今現在はその儀式を行っている地域は無いと思いますが、ハッキリと断言する事はできません。

 

「カジマヤー」に参加しよう!!

アナタの周囲に数えで97歳のおじー、おばーがいれば強制的に参加する事になりますが(笑)

私は去年、友人のおばーが「カジマヤー」のお祝いだったので参加する事が出来ました!そんなに何回も体験できる事ではないので良い経験でした。それに想像以上に楽しかったです!!参加した友人みんなで、おばーの名前が書かれたお揃いのオリジナルTシャツを着て風車を持ってパレードしました。地元の小学生のダンスや青年会のエイサーを見たり、婦人会の不思議な音楽を聞いたりと普段では体験できない楽しい時間を過ごしました。そして、ずーっと笑っているおばーは最高に可愛いですよ!!なので、周囲で「カジマヤー」があるならぜひ参加して下さいね。

やっぱりお祝いなので、みんなで盛り上げた方がより楽しくなります。