中国のインターネット規制

中国は、日本と比べてインターネットがかなり厳しく規制されていることは有名な話。

Google、フェイスブック、Twitter、Instagram、LINEなど、日本では誰もが日常的に使っているようなツールでも、中国では利用ができないのです。

では、中国ではどのようなツールが主に使われているのでしょうか。

実は中国では、日本ではあまり馴染みがないような、独自のサービスが発達しています。例えば検索エンジンでは、百度、360、搜狗。またSNSでは、微博(Weibo)、Wechatなどが主に利用されていて、それらの需要は日増しに拡大しています。

しかしその独自性から、日本企業の中国展開を妨げていることが少なくありません。

例えば、中国に商品を展開するためにHPを作成しても、実際に中国に行ってHPを開いてみたら「1分以上開かない」「サイトの内容が一部崩れている」などのトラブルが起こることが。

日本のWEBサービス制作会社は、「中国は独自のインターネット規制をしている」という事実は知っていても、「HPくらいは普通に開くだろう」とあまり気にせずに作成しがちです。だから、日本でHPを作成して中国からアクセスすると、思いもよらないトラブルに遭遇するクライアントが後を絶たないのです。

もし「中国向けに広告を出しているけれど、流入はあっても反応がまったく無い」などの事象に悩まされているのでしたら、それは中国のインターネット規制が関係しているのかもしれません。

そんなお悩みを解決するべく、弊社では簡易レポートサービスと改修サービスを行っています。

インターネット規制対応策

簡易診断

このサービスを利用することで、中国から実際にHPにアクセスした際の動画を撮影することができます。日本では正常に表示されていても、中国ではどのように表示されているのか? 崩れていたり、真っ白になっている部分はないか? ・・・など、基本表示が動画で確認できる簡易レポートサービスです。

HP・LPの中国インターネット規制対応

もし簡易レポートサービスにより、サイトの表示に問題があることが判明したら、正しく表示させるためにHPを改修する必要があります。

中国のインターネット規制は独特ですから、その規制に沿ったサイトを作成しなければなりません。

GoogleやyahooでHPを掲載すれば便利ですが、Google検索、yahoo検索をはじめ、きれいなフォントを出すためのGoogleフォントや翻訳機能も規制対象。また時期によって使えないサービスもあり、日本ではメジャーなツールも、中国においてはWEBサービス向けではないといえます。

日本では馴染みが深いGoogleMAPも、中国では利用不可。中国国内用のCDNが用意されてはいるので、そちらを利用すれば使えないことはないのですが、それでも中国において主に使われてる地図サイトは百度です。しかし百度地図だと、日本の店舗名など日本の情報が少ないうえ、APIキーが必要になったり、中国で開発者登録をしなければならないなど、日本の開発会社にはなかなかハードルが高いもの。

Googleだけでも、これほど問題が山積みです。日本人にとって貴重な情報発信ツールであるYoutubeもTwitterも、もちろん規制対象。

フェイスブックも利用できないので、中国語のHP上にフェイスブックのシェアマークが見えたら、制作会社がそのマークを見えなくなるように加工することがよくあります。しかしそれはただ「見えないだけ」で、実際にはフェイスブックのプログラムは稼働中。このように中国では使えないサービスをHP上に残しておくだけで、HPトラブルの原因となるのでご注意ください。

「本物」のサイトを作るためには、使えないプログラムそのものを消去する必要があります。そのためには、サイトのどの部分でプログラムが動いているかを特定し、「日本語のページでは動くが中国語のページでは動かない」というように設定を工夫することが必須。制作側としては手間がかかるものの、それが正しい「日本⇔中国」でのサイトの作り方なのです。

中国に事業を展開するに当たり、広告発信は最も効率が良い普及ツール。だからこそ、中国のインターネット事情を深く理解したうえで、「中国向け」のHPを作成しましょう。

アドバイザリー業務

「中国向けのHPやWebサービスの制作を頼まれた」という代理店の方も多いでしょう。

しかしこれまでご説明した通り、中国のインターネット事情を知らないままで手掛けてしまうと、思わぬトラブルへと発展しかねません。

クライアントが1年間まったく反響がないことに悩み、中国に行ってLPを開いてみたら「まったく開かなかった」「ページが全部真っ白だった」・・・というような事例は、よく聞く話。

また、PCにデフォルトで入っている中国語のフォントを使うと、中国政府から罰金が科されることもあります。例えば中国語のフォントを利用して画像を加工したら、「Webで利用するのは違反」として、突如として罰金通告が来ることも。

どれも、「知らなかった」では済まされない話です。弊社では、そんなトラブルを未然に防ぐために、アドバイザリー業務も行っています。中国は、政治的な面からも情報統制が激しいので、中国向けのサイト作成なら、中国のインターネット事情に精通してから展開するのがベストなのです。

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