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最後の沖縄訪問!?天皇陛下と沖縄の関係とは??

宮内庁は3月5日、天皇皇后両陛下が3月27日~29日の3日間沖縄県を訪問すると正式発表しました。退位前に現地に足を運びたいというお二人の強い希望があり実現しました。沖縄訪問は皇太子ご夫妻時代を含め計11回目になります。今回は最後の沖縄訪問の理由や、天皇の沖縄へ対する思いなどお伝えしたいと思います。

 

最後の沖縄訪問になるかもしれない!?

皆さんご存知かもしれませんが、天皇陛下が来年4月30日に退位され皇太子さまが翌5月1日に即位されることが正式に決まりました。この日程で平成が終わり、新しい時代が始まります。新しい「年号」が何になるか?も注目が集まる所ですね。

現在の天皇陛下としての沖縄訪問は最後になると言われています。年齢や体調の面を考慮してもあまり無理なさらずに、ゆっくりして欲しいのが素直な気持ちです。宮内庁関係者によると、天皇陛下は戦没者慰霊をとても大切な務めと捉えておりその中でも激しい地上戦があったココ沖縄への思いが強いと言います。初めて沖縄訪問された時には、過激派から火炎瓶を投げられるという危険な事態になっても冷静な対応で周囲に「何度でも沖縄へ足を運びたい」と強い気持ちで語り。沖縄慰霊の日の6月23日には欠かさず黙祷を捧げるなどいつも沖縄の事を気にして下さいました。退位が決まり、忙しく少ない時間の中から沖縄への訪問を決めて頂いた事に感謝してもしきれません。

 

沖縄でのスケジュールは??

今回は3日間の沖縄訪問で、27日に糸満国立沖縄戦没者墓苑で供花を行い。28日には日本最西端の与那国島を初めて訪れました。最終日の29日には豊見城に最近できた沖縄空会館を視察とかなりハードなスケジュールをこなして頂きました。

 

初日、那覇空港へ到着すると翁長県知事等が出迎え「天皇、皇后両陛下ようこそ沖縄へ!!」の大きな横断幕も見られました。那覇市や豊見城市の国道では沖縄県民が日の丸の旗を手に取りそれを振って歓迎する様子もあり、最後かもしれない訪問にとても素敵なお出迎えができたと思います。そしてこの27日には、天皇皇后両陛下を迎える「天皇陛下奉迎提灯大パレード」が行われ両陛下の来県を盛り上げようと約4000人も駆けつけ、日章旗と提灯を持ち国際通りをパレードしました。天皇陛下の沖縄への思いに、深い感謝の意を持って奉迎したいとその思いに応えるような素晴らしい活動だと思います。最後には「天皇陛下、万歳!」や「日本国、沖縄県、万歳!」などのコールで万歳を繰り返しました。

 

28日には、沖縄本島から日本最西端の与那国島に足を運び、日帰りで島内を巡られました。小学校では約300年前から伝わる国の重要無形文化財「棒踊り」や与那国島独特の「舞」を鑑賞され楽しい時間を過ごされたようです。鑑賞後には、出演した子供達と談笑する姿もあり与那国島の方にとってもかけがえのない時間となった事でしょう。その後は「与那国馬」の見学や、「日本最西端の碑」を訪ね、その場所から約110キロ先にある台湾がまれに見られる事に興味を示したと言われています。そして陛下は離島文化に触れる事も象徴の務めと考えており、在位中最後と思われる今回の訪問では与那国島へ強い希望を出されたそうです。与那国島へ向かう飛行機の中では、皇后さまと過去に訪問した宮古島や石垣島を上空から確認するなど、思い出話も楽しんだと言われています。

 

最終日には空手の演武を鑑賞し、沖縄と空手について歴史の説明に深くうなずく姿もありました。そして、これからの沖縄空手の盛り上がりにも期待していると嬉しいお言葉も頂きました。

沖縄は空手発祥の地とされているので、この沖縄空手会館もこれからの東京オリンピックで活用される場としても注目して欲しいと思います。

 

皇太子から天皇へ、沖縄への思い。

天皇陛下が皇太子時代に遡ります。1975年、当時の皇太子ご夫妻は初めて沖縄訪問された時の事です。平和の象徴でもある「ひめゆりの塔」へ行かれた時に事件は起きました。過激派の1人が火炎瓶を投げつけるという事件が起こってしまいました。犯人は逮捕され、怪我人がいないのが唯一の救いでした。その日天皇陛下は「沖縄戦で払われた多くの尊い犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるのもではなく。人々が長い年月をかけてこれらを記憶し1人ひとり、深い内省の中にあってこの地に心を寄せていく事をおいて考えられません。」との談話を残したのも有名な話ですね。当時皇太子だった天皇は、当時の天皇の背中を見て育ち「沖縄」という場所が少し特別になってのだろうと思います。「沖縄が戦争でたどってきた道は険しいものだった。日本民はこれを理解することが大事」と当時の発言からも、色々な思いが読み取れると思いませんか?

 

天皇として沖縄を訪れたのは1993年4月になります。即位後、早い機会に沖縄へ訪れたいという念願がかなったと述べ、「沖縄県が戦場となり、住民を巻き込む地上戦が行われ20万人もの人々が犠牲となった事に対し、言葉に尽くせぬものを感じます。」と語りました。即位10年と節目の会見では「苦難の道を歩み、日本への復帰を願った沖縄県民の気持ちを日本人全体が決して忘れてはならない」と発言。2002年12月には、「30年前の5月15日深夜米国旗が降ろされ、日の丸の旗が揚がっていく光景は、私の心に深く残っております」と沖縄本土復帰の日を感謝したのもうちなーんちゅとしてとても嬉しい発言だと思いますね。

 

 

 

今回は沖縄、そして来年退位される天皇陛下の思いについて紹介させて頂きました。年号が新しくなるという事は、新しい天皇が誕生します。新しい天皇と沖縄のこれからの関わりにも注目していきたいと思います。